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■副題:「松陰、復活」
■年代:1862年7月~1862年12月 文=20歳 伊之助=34歳 久坂=23歳
藩是が航海遠略策から破約攘夷に変わり、いよいよスーパー長州(革新派)タイムの始まりだぜ!!
一見、志士のシーンが多めでマトモな回に見えましたが、えええ、藩是転換と松陰復権の経緯端折りすぎだろ・・・!
ああぁ・・・この時期の長州なら、もっと面白く描けるはずなのに・・・!
詳細はつづきでレッツゴー。
■年代:1862年7月~1862年12月 文=20歳 伊之助=34歳 久坂=23歳
藩是が航海遠略策から破約攘夷に変わり、いよいよスーパー長州(革新派)タイムの始まりだぜ!!
一見、志士のシーンが多めでマトモな回に見えましたが、えええ、藩是転換と松陰復権の経緯端折りすぎだろ・・・!
ああぁ・・・この時期の長州なら、もっと面白く描けるはずなのに・・・!
詳細はつづきでレッツゴー。
前回ちょっと触れた通り、「航海遠略策」は久坂らの周旋により「朝廷をバカにしてる部分がある!」と朝廷からイチャモンがつけられ、あえなく長井は失脚。
藩是は180度転換で「破約攘夷(通商条約を撤回しろ!)」になります。
その辺の、男たちの権謀術数渦巻く朝廷工作が面白いのに、カットかよ!
条約勅許を求めるのに始まり、和宮降嫁、果ては錦の御旗・・・幕末は(というか日本史自体?)朝廷を味方につけた方が勝ちです。
さて、今回の史実年表。この頃から事件が目白押しで忙しい・・・。
いつも通り、ドラマで出なかった事は()書き。公使館焼き討ち以降の出来事もオマケで入れときました。
7月◆久坂ら、長井雅楽暗殺未遂で謹慎処分
藩是が「破約攘夷」に転換
高杉、上海から帰国
8月◆久坂、「廻瀾条議」を上書
(生麦事件)
高杉、京都で藩主に帰国報告
(来原良蔵、自刃。伊藤が遺髪を萩に届ける)
(閏8月◆松平容保、京都守護職拝命
久坂、「解腕痴言」を執筆)
(9月◆イギリス船・壬戌丸購入
久坂・寺島、武市半平太らと京都与力暗殺?)
10月◆伊之助、藩命で岩国へ
(松陰慰霊祭)
11月◆(久坂・高杉ら、御楯組攘夷血盟)
(山内容堂と周布が酒席で誹謗。梅屋敷事件)
幕府、「安政の大獄」等の罪人に大赦令
12月◆久坂・高杉ら、イギリス公使館焼き討ち
伊之助、京に戻り藩主に復命
(伊藤と山尾庸三、塙次郎を暗殺
容保、入京し京都守護職に着任
久坂・中岡慎太郎・山県半蔵、佐久間象山を訪ねる)
高杉が上海から帰国。台詞で色々説明してましたが、映像で見せろよ!何の為のテレビだよ!!
ちらっと列強に侵略される清の様子が出てましたが、歴史番組でよく見る映像に似てたような?
勝手に蒸気船の売買契約をする話は、高杉の性格が表れた面白いエピソードだと思うのですが、あっさりとした描き方で残念。
今回は藩とモメて流れてしまいましたが、4年後には本当に勝手に蒸気船買ってきますw
それとは別に、長州は正式にイギリス製の蒸気船「ランスフィールド号」を購入。この年の干支から「壬戌丸(じんじゅつまる)」と名付けます。
詳しくは右メニューの「■幕末艦娘 ・長州編」からどうぞ。
稔麿が総髪になって久し振りに登場。が、それまでの活動については言及無し!前回書いた通り、旗本に潜入し幕府とのパイプを作ったのですが・・・
あ~・・・こりゃ「朝陽丸事件」も絶望的だわ・・・。今年も単なる池田屋斬られ要員かよ!
そもそも、このドラマで「稔麿でなくては描けないシーン」ってありましたっけ?
史実無視した創作ネタばかりで、オリジナルキャラで十分描けそうな描写しか無かったような・・・
そういう所が歴史人物に対する愛を感じないんだよなー、このドラマ・・・
伊之助は史実通り、岩国に派遣。
この辺の事は明治になって本人がインタビューでちらっと答えてるんですが、どうも詳しい資料が無くてよく分かりません。
が!ドラマでは褒美に松陰復権を要求してましたが、上の年表を見て分かる通り、伊之助が帰ってくる頃には既に松陰の大赦令は出ています!
実際に松陰復権を働きかけたのは久坂です!そこはちゃんと久坂にやらせようよ!登場してるんだからさ!
なんでいつも伊之助に史実ネタ無視して他の人のネタやらせるんだよ!
そういう所が歴史人物に対する愛を感じないんだよ、このドラマ・・・
ちなみに、実際の褒美は小袴だそうですよ。
ところで藩主が伊之助に「わしの側で働いてみないか」と言ってましたが、史実ではとっくに側儒役になっています。
一体ドラマではどういう役目で上京して藩主に会ってるんだ??
ここで皆さんに悲しいお知らせがあります。最近すっかりご無沙汰の来原良蔵を覚えてますでしょうか?
上の年表の通り、この回の時期中に自刃しています。航海遠略策を支持し、藩を混乱させた責任を感じての事でした。
伊藤は松陰に続き、また一人大事な師を失ってしまいました。
伊藤は相州や長崎で来原の下で働き、松下村塾にも紹介してもらうなど、来原は伊藤にとって大恩人でした。
伊藤は来原の遺髪を届けるため、一時帰国しています。
来原出しておきながら、最期はスルーかよ!
ちゃんと描けば来原と伊藤のキャラを掘り下げられるのに・・・(義兄の桂さんも忘れないでね!)
そういう所が歴史人物に対する愛を感じな(以下略)
あ、伊藤といえば、相方の井上聞多(馨)がやっと登場しましたね!
この2人の漫才コンビっぷり(!?)は面白いので、がんがんコミカルに描いて欲しいものです。
「聞多」は「もんた」と「ぶんた」の2つの読み方があるけど、「ぶんた」で行くんですね。
イギリス留学時のローマ字サインだと「Bunta」らしいですが、「もんた」説はどこから来たんだ?
そしてもう1つ悲しい事に、周布さんの酔っ払いエピソードも完全スルー!
ざっくり説明しますと・・・
周布さん酔っ払い伝説1・山内容堂と酔っ払い対決
長州藩の世子(若殿)・毛利定広に容堂が招かれ、長州藩邸で長州と土佐の親睦会が開かれるが、
その席で酔っ払った容堂が「逆さにした瓢箪」の絵を描き、長州は下の者が権力を持っていると揶揄する。
容堂が久坂に得意の詩吟を所望すると、今度はその詩になぞらえて周布が攘夷派でない容堂を揶揄した。
周布さん酔っ払い伝説2・梅屋敷事件
久坂や高杉らは横浜の外国人居留地襲撃を計画するが(ドラマではスルー)、土佐藩士から計画が漏れる。
蒲田の梅屋敷で若殿直々に説得され、断念するが、周布が馬に乗って現れ、土佐藩の使者の前で容堂を罵る。
土佐藩士は怒って周布を斬ろうとするが、高杉が機転を利かせて自分が斬る振りをして馬の尻に斬り付け、その場から逃がした。
この事件が元で、周布は「麻田公輔」と名を変え別人になる事に・・・・・・
・・・てな感じ。
今まで何度か酔った周布が出てきたのに、なんでこの有名エピソードスルーなんだよ!誰か「龍馬伝」の近藤容堂公呼んで来い!(笑)
そういう所が歴史人物に対する愛を(以下略)
さすがに酔っ払い伝説3はスルーしないよね・・・?(まだあるのかよ)
ってか、若殿はいつ出てくるんだ!奥さんの安子はキャスト発表されたのに・・・
若殿は高杉と同い年で、志士たちとの距離感も近くて、その主従関係が好きです。
で、その若殿が京を離れた後、久坂らは懲りずにイギリス公使館焼き討ちをするのですがw
え、あれで終わりじゃないよね?来週放火シーンちゃんとやるよね??
一方、杉家について。文だけでもウザいのに、雅までしゃしゃり出てきやがった・・・
篤太郎が杉家に来ましたが、そこは次男の久米次郎じゃないのか。養子フラグ立てなくていいのか?
母が「父上はいつも寝る前に寅次郎の本を読んでいた」と言ってましたが、それを映像で見せろよ!何の為のドラマだよ!
松陰が許されて家族が喜んでましたが、そもそもこのドラマ、松陰が処刑されて杉家がどういう処分を受けたか描いてないよね?
百合之助と梅太郎は役目をクビになり謹慎、そして百合之助は隠居を命じられ、梅太郎が杉家当主となっています。
ところで、長州が藩論を転換する一方で、もう1つ、重大な決断をした藩がありました。
会津藩主・松平容保は、この年京都守護職を拝命、京都に入ります。
いよいよそれぞれが主要ポジションに就き、幕末は本格的な加速地点に入りました・・・!
さて、次回は松陰改葬・長井雅楽切腹・浪士組上京・高杉剃髪・塾生士分取り立て・下関異国船砲撃事件・長州ファイブ出航などなど、事件が目白押しです!
・・・史実では。ドラマでは一体どこまで描かれるやら・・・・・・
以下、らくがき。
「花燃ゆ」の「花」は、この2人の事だったんだよ!!(えーっ) ※1864年の変名です
どーでもいいですが、伊藤はたまに開眼する設定ですw文はずっと糸目のまま。
※イラストの歴史人物は、宮本のオリジナルイメージを使用しており、役者とは関係ありません。
※一部、歴史人物名や用語は、宮本が使い慣れたものを使用しています。
※文中の暦・年齢表記は原則として旧暦・数え年です。
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