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■副題:「大逆転!」
■年代:1864年12月~1865年2月  文=23歳 伊之助=37歳 高杉=27歳
■登場艦船:癸亥丸(長州)



おぉ!?今回は比較的マトモな戦闘シーンが・・・!
あぁ・・・奥の話マジでいらない・・・。やめろ!その人を座敷牢から出すなあー!


遅くなりましてすみません・・・;えーと、今回の構成はどうしましょうか。
史実ネタが多かったので史実トークメインで間にドラマ感想挟みましょうか。
ちなみに今回、日付が頻出しますが、資料によって微妙なズレもあるので、あまり正確さは期待しないで下さい・・・




12月15日、決起前に高杉が功山寺の五卿に暇乞いに来たのは前回書いた通り。

で、翌日、藩の施設である下関の新地会所を襲い、軍資金GET。
ドラマではちょっと遅くなっていましたが、藩は16日に既に諸隊への協力を禁止してます。
継いで高杉らは三田尻で癸亥丸・庚申丸・丙辰丸の軍艦3隻(いずれも帆船)を奪います。
もう1隻、壬戌丸があるんですが、奪わなかったのは蒸気船だからか、運送船だからか、偉い人が乗る船だからか、後で売るからか?

今回、やっと長州軍艦がドラマに登場しましたね!
・・・って船内だけかーい!外見せろ外!CGで作ってよ~!
・・・しかし、癸亥丸の外見の史料って見た事ないなぁ・・・
癸亥丸は前年の攘夷戦でアメリカ軍艦に大破させられましたが、無事修復されました。

さて、ここで視点を他に向けてみると、幕府の方は奇しくも決起の時期に巡見使を長州に派遣しています。
五卿は幕府側の要求で、九州に移される事が決まっていました。
萩で別れを告げるため、三条西&四条の二卿が18日に長府を出発。諸隊も警護を名目に長府を離れます。
話し合いで事態解決を図っていた赤根は、奇兵隊を離れてしまいます。


長州藩内は、よりドロドロしてきます。
19日には、前日捕えられた松島剛蔵ら7人が処刑。伊之助ら4人が投獄されます。
詳しくは第30・31回の感想で述べましたが、何度も言う通り、史実ではこの時期です!
25日に重臣の清水清太郎も切腹。前述の二卿は萩に入れず長府へ引き返します。

28日、藩は鎮撫軍を派遣。ついに長州で内戦が始まろうとしていた・・・!
一方、そんな長州を取り囲む幕府軍は、長州の謝罪が済んだという事で27日に撤兵命令が出されている。
あれ、なんか長州ごたごたしてるけど、いーんすか?ちなみに幕府側もゴタついているが、ややこしいのでカッツ・アイ!


年が明け、第一次長州征伐が終わろうとする一方で、ついに長州同士の戦闘が始まる。
1月6日、絵堂で諸隊が藩の正規軍を襲撃。これはドラマで出てましたね。
翌日以降、小郡の勘場や山口の町奉行所を襲い、軍資金GETだぜ。
10日には座敷牢に入れられていた井上聞多が救出され、鴻城軍総督となった。

14日の雨天の戦いもドラマで出てましたね。これで藩正規軍は退却。
一方、五卿はこの日九州に向け出帆します。
16日の戦いで玉木彦助が負傷、21日に死亡してしまいます。

今さら言うまでもないですが、杉敏三郎が戦闘に参加していたのはもちろん創作ですw
彦助は玉木文之進の息子(つまり、文や松陰の従兄弟)というだけで、特にキャラの分からないまま死亡。
村塾生がキャラの立たないまま死んだのは。これで何度目だろう・・・。出てきた意味あったのかな・・・
文之進たちが読んでいた松陰の文章は、彦助が元服した時に松陰が贈った「士規七則」ですかね。
今まで思いっきり無視してたくせに、今頃出されても心に響かないよ・・・

後継ぎを失った文之進は、乃木希典の弟・正誼(まさよし)を養子に迎え、後に梅太郎の長女・豊と結婚します。
うーん、豊は一応ドラマに出てるけど、この話はやるんだろうか?

ちなみに、1月6~16日の戦闘での戦死者は、諸隊ら革新派が17人、正規軍たち保守派は24人だそうですよ。


16日には中立派である「鎮静会」が発足。梅太郎がそのメンバーだったのは史実通りらしい。
彼らは藩主に保守派要人の罷免や鎮撫軍の引き上げを求めた。

諸隊は萩進入に向けた態勢立て直しのため、20日に山口に駐屯。
28日に海上から癸亥丸で萩に空砲を撃ち威嚇。
30日には、鎮静会の建言を受け、椋梨らが罷免される。ドラマではそんな気配はありませんでしたが・・・;

潮目は少しずつ終戦に向かっていく。
2月になると萩から山口の諸隊(革新派)に使者が来て、萩進入中止が合意され、革新派は藩主に謝罪文を出した。
7日には、銀姫が男児を出産。「興丸(おきまる)」と名付けられた。(これは次回ですね)


同時に、新時代への動きも着々と進んでいた。
8日、白石正一郎宅で薩摩・長州・土佐の志士が薩長和解に向けた会合を開く。
一時、九州に逃れていた赤根も出席していた。薩長同盟締結、そして赤根の最期まであと1年弱・・・
え?龍馬は参加してませんよ。この時期どこにいたのか良く分からん・・・。土佐浪士は中岡慎太郎と土方楠左衛門(久元)が出席しています。
ちなみにこの後、2人は薩摩藩士と共に京へ上ります。・・・話が逸れた。

高杉たちが奪わなかった「壬戌丸」はアメリカ商船フィーパン号に曳航され、大村益次郎と共に上海へ。
9日に壬戌丸を売っ払った長州は、ゲーベル銃を大量にGET!・・・まぁ、幕府にバレて第二次長州征伐の原因の1つになりますが・・・

♪蒸気機関 積んでた 艦娘(おんなのこ)~
  益次さんに 連れられて 行っちゃった~


さて、10日には鎮静会議員4人と高杉たちの間で会談が行われ、一致して幕府に対抗する事が合意された。これで一安心のはずだった。
・・・のだが、鎮静会議員4人は帰り道に保守派の藩士に襲われ、3人が死亡してしまう。
ドラマでは梅太郎が襲われて1人だけ生き残ってましたが、この事件をアレンジしたものかと。実際は梅太郎は襲われていません。
ってか、梅太郎兄ちゃん襲うと怖いぞ!ピンチになると近藤勇が覚醒するぞ!(笑)

一旦、良好になったかに思われた事態は、殺害事件を受けて再び悪化してしまう。
諸隊は萩へと進軍する。果たして、椋梨の運命は・・・!?



うーん、さくっと戦闘の過程を追うつもりが、調べてみると同時に色々な事が起こりすぎている・・・!
俺の文章力では捌ききれん!なんか散漫になってしまいました・・・
でも、このカオスっぷりが長州の面白さな訳で・・・。テンポ良くドラマで描いたら見応えのあるものになったろうなぁ。

木久扇師匠が米要求されてましたね。多分そこん家ラーメンあるぞラーメン!黄色い手拭いがイイ小ネタでしたw
ところで「龍馬伝」といい、なんでやたら高杉に拳銃撃たせたり、「焼き山かずら」歌わせるんでしょうね。
拳銃は分かりやすいからでしょうが、「焼き山かずら」は山県に送った俗謡ですよ。

わしとおまへは 焼山かづら うらは切れても 根はきれぬ

あれか!密かに山県がプッシュされているのか!(笑)



以下、らくがき。


右側は五卿の三条西季知、四条隆謌、壬生基修、東久世通禧。
左側は五卿の三条実美、五卿従者の土方楠左衛門、水野丹後、尾崎三良
あぁ・・・写真資料が無さすぎる・・・orz





※イラストの歴史人物は、宮本のオリジナルイメージを使用しており、役者とは関係ありません。
※一部、歴史人物名や用語は、宮本が使い慣れたものを使用しています。
※文中の暦・年齢表記は原則として旧暦・数え年です。
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