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■副題:「女たちの園」
■年代:1864年9月~10月  文=22歳 伊之助=36歳 高杉=26歳



今回のサブタイトル&煽り文句は「女たちの園 奥御殿~秘密と欲望のリストラ」です♪(マジです)
・・・・・・バカにするのもいい加減にしろおォォォォ!!

美和が奥を去るまでずっとこんな調子なの?勘弁してくれよ・・・・・・
幕末屈指の面白エピソード、井上聞多遭難が襲撃シーンとナレーションだけで終了!
周布政之助の自刃が回想で終了!
今回はこの2件の出来事で濃厚な話作れるどころかお釣りがくるはずだぞ!


どーでもいい創作話は置いといて、創作より奇なりな史実の話をしましょう・・・




今回、期間は短かったものの色々事件が目白押しだったので、年表にまとめてみました。
ちょっと出来事が前後してますね。()はドラマで触れられなかった事。


8月◆伊之助、長崎より帰国
    伊之助、粟屋帯刀の付添で宇和島に向かう

9月◆伊之助、塩売商人に化け、宇和島へ
    久坂と辰路の子・秀次郎が誕生
    (伊之助(実際は文助)、藩命で「素太郎」と改名)
    井上聞多、刺客に襲われるも一命を取り留める
    周布、自刃

10月◆藩主ら、萩に戻る
    高杉の長男・東一が誕生
    (伊之助・高杉、罷免)
    高杉、出奔し九州へ渡る

11月◆(伊之助、親類預けになる)
    西郷隆盛と吉川監物が会談


伊之助は三田尻越氏塾勤務・岩国出張・長崎出張と、これまで色々映像になってましたが、宇和島出張は台詞のみ。
まぁ、映像化したところで特に面白くはないのですが・・・(笑)

今回のミッションは、長州と縁のある宇和島藩に幕府との調停を頼む事。初め伊之助は使者・粟屋帯刀の付添でしたが、長州の船は入れないため、伊之助が塩売商人に化けて入国します。
・・・が、結局交渉は断られます・・・。
ちなみに「楫取素彦伝」ではこの時「塩間鉄蔵」と変名したとありますが、年譜には後の大宰府行きの時にしかこの名前は出てこない。
本人の談話から、大宰府行きの時に塩間と名乗っていたのは確実。同じ変名を2度使っていたのだろうか?

名前で重要なのは、この頃伊之助(実際は文助)は、身の危険を案じた藩主の命で「素太郎」と改名します。
龍馬と会った頃はこの名前なので、覚えておくと幕末本を読む時に便利。しかしドラマではスルー。


はい!今回重要なのは何といっても井上聞多遭難です!
これは有名な話なので今さら私ごときが語る事ではないのですが、語らせてくれ・・・っ!
主な参考文献は「所郁太郎伝」、「井上馨候元治の難」です。

9月25日、御前会議の帰り道、聞多は突如3人の刺客に襲われる。ドラマでは何故か忍者ルックw
顔や背中などメッタ斬りにされた聞多は何とかその場を逃れ、自宅に運ばれた。
2人の医者が駆けつけるが、もはや虫の息で、手の施しようが無かった・・・
未来の外務大臣の命がピンチ!助けて!仁先生!!

・・・大丈夫!俺たちには、所郁太郎先生がいる!!

所郁太郎は美濃出身の医者で、緒方洪庵の適塾で蘭学を学んだ後、長州藩に召抱えられた人物。
郁太郎も井上宅に駆けつけ治療の準備を始めるが、聞多はうめきながら介錯を頼む・・・
堪りかねて、聞多の兄の五郎三郎が殺してやろうとするが、母・勝(かつ)が叱りつけて止める。

そんなこんなで郁太郎と2人の医者の助手で手術が始まったが、縫合用の針が無い。
たまたま井上家に数日前から畳屋が来ていて、郁太郎は畳針を焼酎で消毒し、傷口を縫っていく。
郁太郎は苦しむ聞多を励ましながら約50針の縫合を終え、聞多は何とか一命を取り留めた。

ちなみに、聞多はイギリス留学前に馴染みの芸者・君尾から鏡をもらっていて、それを懐に入れていたため、留めの一撃を防いだという・・・
ホントかなあw

後日談もまた面白くて、刺客の1人・児玉愛二郎は聞多の従弟で、維新後、聞多ととても仲良くなった。
やがて自分が襲撃犯だと告白し、聞多にその時の刀を贈って和解している。この辺は児玉本人の談話が残っています。(「井上馨候元治の難」)

当の郁太郎は、この事件から半年も経たない内に藩内訌戦の最中、病死してしまう・・・。


・・・という面白い史実があるにも関わらず、大河ではスルーなんですよ!大河だぞ!?なんという素材の無駄遣い!!
周布さんが自刃したのも同じ夜です。しかも人の家で・・・。
鳥が鳴く演出は最初は良かったですが、ちょっとクドかったな。


次回もどーでもいい創作話の模様です。そもそも銀姫ってもう既にこの頃・・・・・・

あ、そういえば松坂慶子が都美姫ゆかりの地を訪ねる特番で都美姫が「1833年生まれ」と言っていて驚愕したので、ちゃんと藩主・若殿夫妻の年齢を調べてみたらこんな感じ。





以下、らくがき。




乃木坂ナントカが出てましたが、出演発表がニュースになった当時、ネットで「それより乃木希典出せ」的なコメントがあって笑えたw
この頃、玉木の家にいるはずなんですが・・・


児玉の談話だと聞多は茶筅髷だったらしいっすよ。
バックの人物は上から右回りに高杉、伊藤、聞多の兄と母、児玉ら刺客、郁太郎。



※イラストの歴史人物は、宮本のオリジナルイメージを使用しており、役者とは関係ありません。
※一部、歴史人物名や用語は、宮本が使い慣れたものを使用しています。
※文中の暦・年齢表記は原則として旧暦・数え年です。
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