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■副題:「夫の約束」
■年代:1864年6月~7月  文=22歳 伊之助=36歳 久坂=25歳
■登場艦船:英仏蘭米連合艦隊



禁門の変の中心人物である真木和泉が出ないどころか、冷静に考えると、禁門の変回なのに久坂の妻が新居を探しているという異常事態・・・(もちろんそんな史実は聞いた事ありません)
うーん・・・かなり無理のある脚本のような・・・・・・
よく考えたら今週も来週も禁門の変とは思えないサブタイトルだぞ・・・


とりあえず、禁門の変については手持ちであまり詳しい資料が無いので、今回はゆる~く長州方面の話でも。




てっきり今週は伊之助が帰国して異国船来襲の風聞を伝えるのかと思ったら、手紙だけ!?しかもこのタイミングで!?;

前回書いた通り、伊之助は3月に帰国し、勝海舟から聞いた異国船来襲の話を藩に報告しています。
松陰が生きてた頃は史実無視してバンバン移動させてたのに、今回は長崎行きっぱなしなのか・・・。良く分からん脚本だ・・・
ところで、土方久元の『回天実記』だと「(異国船の件を)勝より承り」とあるんですが、直接会ったのか、それとも手紙とかか・・・
そもそも土方が書いてる事はどこまで正確なのか分かりませんが、伊之助と海舟が会ってたら面白いなあ。会ってるといいなぁ。
「楫取家文書」に長崎時代の文書が色々ありますが、ちょっとチェックする時間がない・・・(泣)

伊之助はまたすぐ長崎行きを命じられますが、その時藩主から着物を賜ります。左遷じゃないよ!
そういえば、もしかして松島剛蔵ってこの頃、長崎じゃなくて長州にいるっぽい・・・?

その他、5月には一橋慶喜から京都藩邸に注進があるなど、微妙に中身は違えど異国船来襲の情報は何度も何度も長州に届いています。
長州では砲台が整備され、奇兵隊も異国船来襲に備えます。・・・そんな状態で京都に出兵してしまったのか・・・
そういや、女台場はあれだけ大々的に取り上げたのに、完成については言及無し・・・。出したらちゃんと片付けようよ!


異国船といえば、忘れてはいけないのが伊藤利助&井上聞多です!!

留学先のロンドンで外国艦隊の長州攻撃計画のニュースに触れた彼らは、戦争を止めるため急ぎ帰国し、池田屋事件の5日後、6月10日に横浜に到着します。
密航帰りだとバレるとヤバいので、ポルトガル人に化けてたとかw伊藤の偽名は「デポナー」w井上は覚えてないそうで、記録に無いです。
横浜でイギリス公使のオールコックに会い、軍艦バロッサ号で長州に送ってもらいます。
6月24日に長州に帰り、藩の重役や藩主父子に会い、何とか攘夷を辞めるよう説得します。その頃、久坂たちは京に到着している・・・

ドラマだと「ヨーロッパから艦隊が来る!」みたいな描き方でしたが、艦隊が長州に向け横浜を出港したのが7月27・28日。
いつ横浜に集結したのか良く分からん・・・。上記のバロッサ号は艦隊の中の1隻です。
ところで、映像の旗艦っぽい船になんで星条旗っぽいモノがはためいてるんだ!?艦隊の旗艦はイギリスのユーリアラス号で、アメリカは武装した商船1隻しか出してませんよ。
確認してないから何とも言えないけど、まさかペリー艦隊の映像の使い回しじゃないよね・・・??
(追記:確認したら11話に同じ映像あり)


話変わって、冒頭、野山獄に酔っ払った周布さんがやってきましたが、実際は池田屋事件の1ヵ月前の5月5日の事です。
周布さん酔っ払い伝説がやっと取り上げられた・・・!・・・だいぶ史実と違う上、説明台詞を喋ってただけでしたがw
これで周布は逼塞となり、進発反対派がまた1人消えてしまうのでした・・・
ちなみに、実際には高杉は6月21日に出獄し、自宅の座敷牢に移っています。


文が稔麿の家に訃報を伝えに来ましたが、なんでだよ・・・普通にお悔やみ言いに来るんじゃダメなのか・・・
稔麿は6月7日に霊山に葬られ、遺族に遺髪が送られます。
母・イクが「なんであの子が殺されんといけんかったの?」と言ってましたが、実際は「13歳の時に江戸に行くと言った時はとても心配したが、池田屋事件の時は覚悟していたからこの時ほど驚かなかった」そうです。
なんでこのドラマはそういう武家の家族らしさを描かないのかなぁ・・・!文も家探してんじゃねぇよ!旦那が養子取るとか言ってる時点で黙って見守れよ!

ちなみに兄は亡くなってしまいましたが、妹のフサ(この時13歳)は昭和7年!まで生きています。写真が残ってないものか・・・
そういえば、このドラマでは稔麿の父親が存在しないけど、母娘はこれからどうするんだ・・・
史実ではこの翌年、稔麿の功績により父親の身分が昇格しています。


そうえば、ドラマでは京の人々が長州に味方してる様子でしたが、その長州贔屓っぷりを前々から描いとけよ!
酒飲んで遊ぶシーンもっと入れとこうよ!そうすれば幾松も前から出せたよ!辰路も普通に愛妾で良かったんだよ!
早く桂と幾松のツーショットが見たいです。ちなみに、文と幾松は同い年らしいですよ。


ここで悲しいお知らせがあります。
次回、最期を遂げる寺島忠三郎ですが、今のところ「食いしん坊」という情報しか上ってません!
この人は伝記もないので、どういう人物なのか良く分からん・・・。
果たして死ぬまでにキャラは掘り下げられるのか!?そして久坂の最期は!?沢嶋は無事未来に帰れるのか!?(ん?)
あと、まさかと思うけど、藩内訌戦すっとばして文が奥御殿入りしたりとかしないよね・・・?



以下、らくがき。




「馬描けねえー!」と四苦八苦していたが、結果として馬はほとんど入らなかった!



※イラストの歴史人物は、宮本のオリジナルイメージを使用しており、役者とは関係ありません。
※一部、歴史人物名や用語は、宮本が使い慣れたものを使用しています。
※文中の暦・年齢表記は原則として旧暦・数え年です。
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